音源紹介⑤ 〜PMからしっかり仕事する〜

BPって1時間あるし4チームもいるし、PMスピーチって存在感消えがち。

存在感しかない自己主張激しめのPMスピーチを見てみましょう〜

 

youtu.be

 

Motion: This house prefers a world where valourised national heroes in history are morally flawed instead of morally good.

 

これのPMスピーチ(6:21〜)です。

分かりやすいし、ケースめっちゃ強いし、こんなPMスピーチされたら頭抱えます。

 

こういうnarrativeというかsoftなモーションではcharacterisationがすごく大事です。

最初に沢山挙げています。

 

ホセ・リサール - フィリピンの英雄 but mysogynist and supported Spanish nationalism

リー・クアンユーチャーチル(ここら辺は有名ですね)

 

The process of attempting to defend moral goodness in a hero が悪い。

1. whitewashing

war crimes, having slavesとかを隠す

2. rationalisation

マッカーサー(原爆)とかを正当化する

3. demonisation to justify moral goodness

戦争で自分達は正義で相手は絶対悪だと決めつけることで、悪事を正当化する

 

このcharacterisationめっちゃ上手いです。

完全にmorally goodなheroなんていない。morally goodに描くってことはwhite washing, rationalisation, demonisationをする必要がある。

だから、exampleとかイラストではなく、構造的に相手の世界では上に挙げたような酷いことをしなきゃいけないと。こう言われちゃうと、反論がすごく難しい。

 

ちなみに余談ですが、これ全く同じanalysisを他の音源で聴いたことがあります笑

今は削除されているのですが、HWS Round Robin 2021 Grand Finalで、似たようなモーションのMO (LSEのクソ強い人)がextensionで出してた内容です。分析ほぼ全部一緒。本人に聞いたわけじゃないけど、多分それをパクったんだと思います() 上手いスピーチはパクってなんぼ。

※Bo Seoはパクるとめっちゃダサいです。

HPDU連盟杯2020 Grand Final : Shibuya vs. Tsukukoma 2020.3.23 - YouTube

ここのGWはかなりパクってて見てて恥ずかしい〜〜〜()

冗談です

 

脱線しましたが、ここまでcharacterisationした後にimpactに入ってます。

だいぶimpact大げさな気がしますが、このモーションに関してはGov Opp双方impactを大げさに盛るので今回は全然戦略としてOK

 

2つ目のargument (Entrenchment of political dynasty)は暇だったら聞いてみてね〜

 

このスピーチから学べることは、PMの段階でディベートに勝つために何が必要か。

スピーチの最初から強調しているFramingがとてもいいです。どんなnational heroも何かしらの悪事をしているんだ。だから、morally goodに描くには悪事を隠さないといけない。morally flawedに描くのはありのまま正直に描くことだ。

ここまで示せれば、直感的にGovに勝ちをつけたいですよね。Oppはろくでもない世界をdefendしてるなぁという印象をつけられます。

そこから、悪事を隠すってどういうことかを詳細にcharacteriseする(前述の3つ)。

その後、impactマシマシ。

しかもスピーチには大量のexampleとイラストが散らばってる。現実世界のexample・イラストに基づいている話を「それ存在しない!」って反論するのは不可能です。

 

ここまでされると、Opp的には相当嫌だし、CGだったら汗すぎる汗汗。

(面倒だったのでOG以外のスピーチ見てません笑 見た人がいれば感想教えてください!)

ということで、このPMすごい上手かったですね。絶対対戦したくない。頑張って参考にしたいですね!