音源紹介① 〜美しいスピーチしたい〜

以前宣言した解説記事の作成が面倒になってしまって、全然更新できていません。

Criminal Justiceの解説記事はいずれ出します。頑張ります。

 

ちょっと書くのに時間かかる記事は後回しにして、音源紹介の記事を書いていこうと思います〜

有名な音源についてガチで解説するというよりは、ちょいニッチな音源でこのスピーチ上手くね、このスピーチすごくね、って思ったことをそのまま書きます。記事自体はすごい短いけど、頻繁に更新したい…!

 

最初に紹介するのはこれ!

www.youtube.com

Motion: This house prefers a world where religious beliefs and teachings are not codified into scripture or doctrine.

OG: TCD Hist PW (Naomi Panovka, Daniela Williams)

OO: Zagreb PT (Paula Djaković, Tin Puljić) (progressed)

CG: Oxford (B)arbie Boy and Oppenheimer Girl (Aidan Woo, Elena Radulescu)

CO: Less stoicism motions than Astana 2021 (Biser Angelov, Maria Matcheva)(progressed)

 

結構前に聴いたのであんまり詳細には覚えていませんが、LOが上手かった気がする。

ただここで聴いて欲しいのはMOのスピーチです。

COのExtensionは、宗教団体がでかい方がより多くの貧困層を救える!というシンプルケース。ここで注目して欲しいのは立論の組み立て方です。構造がすごく綺麗。

 

まず、Introがあり、その後に

We have to prove two things: 1) why there is asymmetrical centralisation and bigger religious organisations on our side 2) why we have a higher capacity to have more money to help more people in disprivileged backgrounds 

 

このargumentのburdenはこれですよ ってジャッジに最初に示してあげてるのすごくいいですね。

 

んで、1つ目のburdenについては、Oppの世界ではcentralisationがあって、Govの世界ではfragmentationが起こるって説明していますよね。

Govの世界とOppの世界のComparative両方示せていています。片方じゃ足りない。

 

2つ目のburdenについては

宗教団体のincentiveはwashだ。宗教団体はどのみち信者を増やしたいやん。

(とはいえPOIへの返しで貧困層を助けるincentiveも増えるって言ってるけどね)

ここの部分、Govが強調しているincentiveの話をフレームアウトして、自分達の話に持っていってる感じ、コスパがいいですね。

 

incentiveはどうでもいいんだけど、じゃあ何が大事なのか?

大事なのはcapacity…!

capacityについては、宗教団体を維持するための最低限必要なコストがある。そこから先のコストはどこに行くかというと貧困層の援助に行く(信者を増やすため)。所謂proselytisationってやつですね。

そこからcentralisationによってどうcapacityが増えるかを細かく説明しています。このメカニズムのところも、economies of scaleとかよく出てくる分析を、このモーションのcontextに合わせて詳しく説明していますね。とりあえずよく使うメカニズムをコピペするんじゃなくて、このディベートでの具体的な話として展開されていて、反論されづらくなります。オリジナルトッピングをつけるイメージ。

 

最後、why is this unique?

政府とか民間のcharityじゃ貧困対策不十分で、宗教団体がやることが素晴らしいって話。

これはburdenではないですよね。要はここの話、なくても大丈夫ですよね。政府とかが貧困対策頑張ってたとして、さらに宗教団体も頑張ったらbenefitあるやん。

でも、他の機関が一切貧困層に見向きもしない中で宗教団体が頑張れば、impactでかいですよね。

なので、この部分のスピーチは、立論には必要ではない。でも、あった方が立論が強くなる。

 

まとめると、構造はこんな感じ。

  • 2つburdenがある
  • 1つ目のburden
    • Oppの世界ではcentralisation
      • first mover advantage, authority derived from codification
    • Govの世界ではfragmentation
      • opportunistic motives, scandals, incentives to fragment the organisation
  • 2つ目のburden
    • incentiveはwash
    • 大事なのはcapacity
      • economies of scale, less competitions with other religions, more politically preferential treatment
    • Weighing: ppl being alive is the most important thing
  • 最後、impactがunique
    • secular organisationsの資金は不安定
    • government doesn't have political incentive

 

これが広瀬すずみたいなスピーチです。

こういう構造化された綺麗なスピーチできるよう頑張りたい。

この記事書くの10分くらいなので、これなら定期更新いけるかも、、、??