音源紹介⑦ 〜クリエイティブなコンスト!〜

音源で言ってることをそのままパクる人がいます。でもより効果的な音源の使い方って、音源で負けてるチームがどうやったら勝てたかを考えることだと思います。

他人のアイデアを何も考えずにパクるよりも自分で頭使った方が当然ディベート上手くなりますよね。

ということで、今回は、超絶クリエイティブなケースを出したものの、上手く立てれず勝てなかったスピーチを観て、どう改善できるかを考えてみましょう〜

 

youtu.be

 

THBT the globalisation of art had done more harm than good.

 

このラウンドに勝ったのはOGですが、ここで見てほしいのはLOのスピーチです。

 

2つ目のargument (More liberal arts)はオーソドックスでまともなケースですよね。

今回注目するのは最初のargument。これがめっちゃクリエイティブで面白い。

 

ハリウッド映画とか観れると、英語力が上がって、仕事の選択肢が増える。

 

これに対するDPMからの反論は3つあります。

1) Causalityが違う(非英語圏ではdubbed 吹き替えされている)

2) Alternativeが沢山あるし、政府も英語教育を頑張るincentiveある。学校でもstoryとかで英語学べる。

3) 少しの英語力の差なんて、仕事の有無に影響しない。ある程度喋れれば仕事できる。

めっちゃMitigationして、自分達の話の方がより重要だって示してます。

※ただ1つ目は反論として微妙だと思う。LOの話はglobalised artを使って英語学習がしやすくなるって話なので、勉強したい人は吹き替えじゃない英語版で視聴するのでは?

 

強いのは2と3なんですけど、これに対するDLOの再反論が弱い。

States don't have incentives to invest in English education.っていう話をしてるんだけど、それは流石に嘘じゃん。。。Alternativeがある程度存在するっていうかなり直感的なDPMの話に対してこれしか返せないのは手痛いねぇ。

 

このディベートにおいて、英語学習argumentが機能しなかったのは、

LO段階のケースの立て方が雑 → DPMが良い反論してる → DLOから再反論が弱い

なので、若干英語力がOppで伸びるんだろうけど、そんな大事なimpactじゃねえなって感じで終わってます。

 

せっかくなので、このLOのケースをどう改善できるか考えてみます。ここら辺は英語を教えている人とかの方が上手いメカニズム思いつきそうですね。

まず意識したいのはcomparative。Globalisation of artsがなかったGovの世界において、英語ってどういう風に学びます?

1. States, particularly in developing countries, often lack resources to invest in English education.

2. Even if English education is sufficient, many students perceive it to be a boring task and, thus not motivated to learn.

3. Many teachers in local schools often don't speak English fluently and can't teach it well.

 

次です。alternativeが全然ダメダメ。じゃあOppの世界でなんで英語が喋れるようになるのか?適当な理由をつけてみます。

1. Art is uniquely engaging to students. Students, when they are immature, can't fully understand why and how English is important for their careers yet. Learning English from a very early age is super important because language acquisition becomes significantly harder as you get older.

2. It is in a far more digestible form. Unlike textbooks or lectures which require students to sit and study at desks, art can be consumed anytime, anywhere, with access to the internet.

3. Students now focus on training their listening skills, instead of reading-oriented textbooks. Reading and writing can be acquired afterwards but it's very difficult to train listening skills afterwards.

 

ここまでで、Govでは英語力ダメダメ、Oppでは英語力結構良くなる、までは示せました。

 

最後、DPMの3つ目の反論に対応する形になりますが、英語力ゼロ on Gov vs英語ペラペラ on Oppという単純な比較ではないですよね。Govでも多少は英語できるだろうし、Oppでもネイティブレベルになるのは非現実的です。

となると、イメージ的にはTOEFL 60点 vs TOEFL 90点くらいですかね。とにかくこの絶妙な英語力の差分が、どういうimpactになるのかの説明が必要です。

思い出してほしいんですけど、音源紹介③の記事で、サッカーの質の差がなぜ重要なのかを丁寧に説明してた音源がありましたね。ここでも全く同じ作業が必要です。なぜ同じ作業なのか、よく分かってない人は前の記事も読み返してみてね。

ここでの差分の見せ方は日本人ならやりやすいんじゃないかな。

日本人ってリーディングとライティングは結構できるけど、リスニングとスピーキングできなくて困ってる。だから、文科省とかも頑張ってるじゃん。具体的に仕事とか将来どういう苦労があるか、イラストするなりリストアップするなり、説明を考えてみてね〜

 

ということで、今日はここまで!

音源は受け身で聴くだけじゃなくて、自分で分析することがとても大事!